【機械設計技術者試験】 普通科文系出身で1級合格した勉強資料公開! | シマブロ@機械設計
機械設計資料/ 産業機械/ 産業機械とは を新規投稿しました。 (2024.02.02)

転がり軸受

試験勉強資料

機械設計技術者試験の科目の一つである、
応用・総合の中の、
転がり軸受についての、
オリジナル勉強資料を公開いたします。

機械設計技術者試験合格を目指される方の
お役に立てればと思っております。

機械設計技術者試験 3級
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オリジナル勉強資料

スマホ閲覧用資料

転がり軸受

穴埋め問題の類似問題です。
太線赤太線の部分を語句郡の
中から選択する出題内容です。
スキマ時間等で繰り返し読んで
覚えてもらえたらと思います。

次の文章は、転がり軸受について
述べたものである。
空欄に適切な語句を下記から選択せよ。

(空欄部は太字赤太字と仮定します。)

(01)転がり軸受の特徴と種類

(a)転がり軸受は、一般的に軌道輪転動体
  ・保持器から構成されており、
  主として負荷する荷重の方向によって、
  ラジアル軸受スラスト軸受に区別され
  さらに転動体の種類によって、
  玉軸受ころ軸受に区別される。

参照:株式会社JTEKT 転がり軸受総合カタログ より

(b)起動摩擦小さく動摩擦との差も小さい。

(c)国際的にも標準化が進んでおり、互換性
 
があり、交換使用が可能である。

(d)軸受まわりの構造を簡単にすることがで
  き、保守点検が容易である。

(e)スラスト軸受以外は、ラジアル荷重
  アキシアル荷重とを同時に受けることが
  できる。

(f)高温度低温度での使用が比較的に容易
  である。

(g)取付剛性を高めるために、負のすきま
  にして使用する。(与圧という)
  さらに、転がり軸受は形式ごとにそれぞ
  れ特徴を持っている。
  代表的な転がり軸受の形式を次に示す。
  ・深溝玉軸受
  ・アンギュラ玉軸受
  ・円筒ころ軸受
  ・針状ころ軸受
  ・円すいころ軸受
  ・自動調心ころ軸受
  ・スラスト玉軸受
  ・スラストころ軸受

参照:NTN株式会社 転がり軸受総合カタログ より

(02)荷重と軸受形式

軸受の負荷能力を表す基本定格荷重と、
それから求められるアキシアル負荷能力とを
軸受形式に比較すれば、およそ下表になる。
従って、同一寸法系列の軸受を比較した場合
玉軸受に比べころ軸受の方が負荷能力は高く
衝撃荷重の加わる用途には有利である。

☆注意☆
つば付き円筒ころ軸受は、ある程度の
アキシアル負荷能力を持っている。

(03)定格荷重と寿命

(a)軸受の寿命

軸受は正常な条件で使用されていても、軌道
輪や転動体の転がり面は繰り返し、圧縮応力
を受けて、材料の疲れによるフレーキング
発生し、使用に耐えられなくなる。
軸受寿命とはこのようなフレーキングが軌道
面や転動面に発生するまでの総回転数として
定義されている。

参照:株式会社JTEKT 転がり軸受総合カタログ より

この他に、
焼付き摩耗割れ欠けかじりさび
などによっても使用できなくなるが、これら
は軸受の故障と称すべきもので寿命とは区別
され、軸受選定の誤り取付不良不適切な
潤滑
不完全な密封などが原因である。

(b)基本動定格荷重

転がり軸受の負荷能力を表す基本動定格荷重
とは、内輪を回転させ、外輪を制止させた条
件で、定格疲れ寿命100万回(10⁶[rev.])に
なるような、方向と大きさとが変動しない
荷重をいう。

ラジアル軸受では、方向と大きさとが一定の
中心ラジアル荷重を採り、
スラスト軸受では、中心軸に一致した方向で
大きさが一定のアキシアル荷重を採る。
基本動定格荷重Cは、それぞれの軸受について
ラジアル荷重ではCr
スラスト荷重ではCaとしてメーカーカタログ
軸受寸法表に記載されている。

(c)動等価荷重

軸受にラジアル荷重アキシアル荷重両方
が同時に働く場合
に、これと同じ寿命を与え
るような軸受の中心に作用する仮想荷重を、
動等価荷重という。

ラジアル軸受では、純ラジアル荷重
スラスト軸受では、純アキシアル荷重で表し
それぞれ、
動等価ラジアル荷重動等価アキシアル荷重
という。

参照:株式会社JTEKT 転がり軸受総合カタログ より
(d)基本静定格荷重

転がり軸受が過大な荷重を受けたり、瞬間的
に大きな衝撃荷重を受けると、転動体と軌道
輪との間に、局部的な永久変形を生じる。
その変形量は、荷重が大きくなるに従って
大きくなり、ある限度を超えると、軸受の
円滑な回転を妨げるようになる。

基本静定格荷重とは、最大応力を受けている
転動体と軌道輪の接触部の中央において、
次の計算上の接触応力を生じさせるような
静荷重をいう。

自動調心玉軸受:4600 [MPa = N/mm²]
その他の玉軸受:4200 [MPa = N/mm²]
ころ軸受   4000 [MPa = N/mm²]
上記の接触応力を受けている接触部において
転動体と軌道輪の永久変形量の和は、
軌道輪の直径のほぼ0.0001倍となる。

基本静定格荷重Coの値は、それぞれの軸受に
ついて、
ラジアル軸受ではCor
スラスト軸受ではCoaとしてメーカーカタログ
軸受寸法表に記載されている。

(e)静等価荷重

静等価荷重とは、軸受にラジアル荷重とアキ
シアル荷重が同時に働いた場合
に、最大荷重
を受ける転動体と軌道輪との接触部中央部に
生じる永久変形量と等価な永久変形量を与え
るような仮想荷重をいう。

ラジアル軸受では、純ラジアル荷重
スラスト軸受では、中心上に作用する
         純アキシアル荷重で表し
それぞれ、
静等価ラジアル荷重静等価アキシアル荷重
という。


パソコン閲覧用資料(印刷用)

転がり軸受

私が過去に受験勉強した資料で
不足たくさんあると思います。
そこはご容赦いただければと。
それと、クセ字もすみません。
クセが強すぎて一部の同僚には
シマ字」と言われてました。

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・静等価ラジアル荷重
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注意事項・お知らせ

著作権について

日本機械設計工業会様に著作権などの点で
ご相談させていただいた結果、
機械設計技術者試験の過去問題をベースに、
問題内の数値等を少し変えさせていただいた
類似のオリジナルな問題にしています。
過去問題そのままを掲載はしていません。

科目名称について

科目の名称は過去と現在とで多少違いが
ございますが、内容は概ね違いありません。
私のブログ内では過去の名称のまま
記載させていただくことをご了承ください。

まとめ

機械設計技術者試験は
とても難しい試験です。
試験合格のため以外にも、
日々の設計業務のためにも、
勉強することに意味ありです。
是非とも挑戦して欲しいです。
頑張ってくださいね!

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

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