機械設計技術者試験の科目の一つである、
設計管理の中の、
Concurrent engineeringについての、
オリジナル勉強資料を公開いたします。
機械設計技術者試験合格を目指される方の
お役に立てればと思っております。
機械設計技術者試験 3級
の受験を目指されている方は、
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オリジナル勉強資料
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Concurrent engineering
コンカレントエンジニアリングとは
Concurrent (同時並行)
Engineering (技術を開発・改善すること)
繋げて直訳すると、
「同時並行で技術を開発・改善すること」
ということになります。
従来の製造工程を、
ウォーターフォール(water fall)といい、
その名の通り、上流から下流へ順番に工程が
流れるように進む手法といえます。
一方、
製造業における、コンカレントエンジニアリ
ングとは、製品開発工程において、設計段階
から生産技術部門や製造部門などと共同で、
同時に開発を進めることによって、開発期間
の短縮やコスト低減を図る手法のことです。
設計・試作・調達・生産など各工程での部門
間で情報を共有・連携して、前倒しで業務を
進めることにも使われますが、もっと広い範
囲としては、開発・製造・販売・サポート・
廃棄・リサイクルなどの関連部門まで含めた
製品のライフサイクル全般に渡る活動を意味
する場合もあります。
メリットとしては、
納期短縮やコスト低減、設計品質の向上など
にもつながると思われますが、
デメリットになり得ることとすれば、
きちんとルールを整備した上で導入しないと
逆に開発が遅れる事態にもなりかねません。
部門間での密な連携がとても重要で、情報共
有やコミュニケーションの体制が不十分だっ
たり、業務が属人化していると、不具合が生
じて開発が進まなくなる場合もあります。
よって、コンカレントエンジニアリングを行
う上で重要なスキルとしては、
・ITツールの情報を読み取る力
・他部門との調整力
・段取り力
・組織力
などが考えられます。
フロントローディング(Front loading)、
先に苦労しておいて後半をスムーズに、質の
良い結果を得る手法と言えますので、
もの作りの原点である設計部門への負担は、
かなり増大することになります。
DR(デザインレビュー)はとても重要です。
逆RE(レジデント・エンジニアリング)、
生産部門の技術者や販売・運用部門などの
スタッフが開発設計段階から協力して、
生産性向上・品質向上・コスト低減などに
関するノウハウや情報を提案する手法で、
これらがスムーズに行われることによって、
設計部門の負担もいくらか抑えることが可能
となっていきます。
ところが現実的には、各関連部門からの要望
は提案されるものの、それを現実化するため
の具体的な方法やノウハウ・情報は提案され
ず、設計部門に丸投げされる場合が多い。
これでは設計部門の負担ばかりが増大するだ
けで、何の意味もないやり取りです。
真の意味でのコンカレントエンジニアリング
を目指すのであれば、何度もいうように、
各部署が設計段階から具体的なノウハウ・情
報を持ち寄って、スムーズな設計を進めるこ
とが絶対必要条件です。
パソコン閲覧用資料(印刷用)
Concurrent engineering
私が過去に受験勉強した資料で
不足たくさんあると思います。
そこはご容赦いただければと。
それと、クセ字もすみません。
クセが強すぎて一部の同僚には
「シマ字」と言われてました。
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注意事項・お知らせ
著作権について
日本機械設計工業会様に著作権などの点で
ご相談させていただいた結果、
機械設計技術者試験の過去問題をベースに、
問題内の数値等を少し変えさせていただいた
類似のオリジナルな問題にしています。
過去問題そのままを掲載はしていません。
科目名称について
科目の名称は過去と現在とで多少違いが
ございますが、内容は概ね違いありません。
私のブログ内では過去の名称のままで
記載させていただくことをご了承ください。
まとめ
機械設計技術者試験は
とても難しい試験です。
試験合格のため以外にも、
日々の設計業務のためにも、
勉強することに意味ありです。
是非とも挑戦して欲しいです。
頑張ってくださいね!
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。