地球温暖化(気候変動)

機械設計技術者試験の科目の一つである、
環境経営＆環境・安全の中の、
地球温暖化(気候変動)についての、
オリジナル勉強資料を公開いたします。

機械設計技術者試験合格を目指される方の
お役に立てればと思っております。

機械設計技術者試験 3級
の受験を目指されている方は、
くろたか【機械設計】
のYouTubeチャンネルをご覧ください。
くろたかさんが丁寧に解説されてます。
チャンネル登録よろしくお願いします。
機械設計技術者試験 (3級) はこちら。

オリジナル勉強資料

スマホ閲覧用資料

地球温暖化(気候変動)

地球温暖化(気候変動)に関する次の文章に
該当する適切な語句を下記から選択せよ。

(空欄部は太字・赤太字と仮定します。)

1988年、国連は、
「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」を
設置し、地球温暖化の自然科学的、社会科学
的調査を始めた。
地球温暖化防止政策に科学的知見を与えるこ
とを目的とした。そして1990年、第一次報告
を発表。人間活動の影響による温暖化が着実
に進行していることを明らかにした。

この報告を受けて、1992年、温暖化を抑制す
るための気候変動枠組条約が国連で採択され
1994年3月に発効した。
翌年1995年、温室効果ガスの具体的削減目標
を検討する気候変動枠組条約締結会議(COP)
が開催された。
以降毎年COP会議は開催されている。

1997年12月、京都で開催されたCOP3で、各
国の利害が対立する中、先進国が2000年以降
削減する温室効果ガスの目標を、1990年比‌
平均5.2%とすることを義務付けた。
ちなみに日本は6%削減と決まった。
これが京都議定書である。

我が国は1999年、地球温暖化対策推進法を施
行し、2002年に京都議定書を批准(国が行う
最終的な確認や同意)した。
ロシアも2004年に批准し、2005年、ようやく
京都議定書が発効したのである。
2008～2012年が議定書の目標達成の実施年で
あるが、EU諸国を除いて、目標達成が危ぶま
れている。
我が国は2006年時点で1990年比6.4%増で
達成はまことに厳しい。

京都議定書が削減を義務付けたのは先進国(
日本・アメリカ・EUなど)であり、発展途上
国(中国やインドを含む)には一切義務があり
ませんでした。それは「地球温暖化は全ての
国が共有すべき問題だが、率先すべきは先進
国である。」という、「共通だが差異ある
責任」の原則を反映させたからである。

これを不公平だとした先進国は参加せず、
当時温室効果ガス排出がトップクラスだった
アメリカの離脱は大きな痛手となった。
のちに続くパリ協定では、先進国のみの削減
努力では足りないとされ、先進国・途上国に
関わらず、加盟国すべてを対象としている。

京都メカニズムとは、京都議定書の目標を達
成しやすくするために導入された削減制度の
事を指す。これは、自国の温室効果ガス削減
対策が不十分な場合、他国の削減量を取引し
自国の削減量として換算しても良いという
制度である。

京都メカニズムクレジットや、森林管理での
吸収量を除くと、第一約束期間では、加盟し
ている先進国23ヵ国中11ヵ国が削減目標を達
成している。
一方、京都メカニズムクレジットや森林管理
での吸収量を加味すると、加盟している全て
の国々が達成したことになる。
ちなみに日本の達成結果としては、
加味しない場合
目標：-6%　結果：+1.4%　・・・未達成
加味した場合
目標：-6%　結果：-8.4%　・・・達成
となった。

2005年、世界はポスト京都議定書(当時とし
ては2013年以降)の温室効果ガス削減目標を
どうするかの議論をスタートさせた。
温暖化問題は急を要し、京都議定書より大幅
な削減が求められているからだ。
ICPPは2007年2月、第四次報告を発表。
温暖化の影響が深刻であり、その要因は人間
活動にあると断定した。
従来の地球温暖化懐疑論に、強く反論したも
のである。このまま放置しておくと、地球の
気候システムが崩壊し、生態系や人間社会に
壊滅的な影響を与えると為政者に警告したの
である。

2007年6月、ドイツで開催されたサミットで
温暖化問題が主要議題になり、2050年までに
世界全体で温室効果ガスの半減を真剣に検討
することで合意した。
2008年7月の洞爺湖サミットでは、2050年
半減で合意されることを日本に期待したが、
結果は半減目標を共有するという曖昧な表現
となった。しかし我が国は、低炭素革命・低
炭素社会の実現を掲げ世界をリードしようと
している。

---

パソコン閲覧用資料(印刷用)

地球温暖化(気候変動)

関連リンク

1＆2級:環境経営＆環境・安全

・環境配慮関係
・地球温暖化ガスの用語
・地球温暖化(気候変動)
・化学物質に関する環境問題
・大気環境問題
・機械装置の安全問題

科目

・2級:機構学・機械要素設計
・2級:材料力学
・2級:機械力学
・2級:流体工学
・2級:熱工学
・2級:制御工学
・2級:応用・総合
・1級:機械総合基礎
・1級:産業機械
・1級:荷役・運搬機械
・1級:設計管理
・1級:小論文
・1＆2級:環境経営＆環境・安全
・1＆2級:工業材料
・1＆2級:工作法
・1＆2級:機械製図

記事内キーワード

・環境経営＆環境・安全
・環境経営
・環境
・経営
・安全
・地球温暖化
・地球温暖化懐疑論
・地球温暖化対策推進法
・気候システム
・気候変動
・IPCC
・気候変動枠組条約
・気候変動枠組条約締結会議
・温室効果ガス
・COP
・COP3
・COP会議
・京都議定書
・京都メカニズム
・京都メカニズムクレジット
・パリ協定
・ポスト京都議定書
・サミット
・洞爺湖サミット
・低炭素革命
・低炭素社会

注意事項・お知らせ

著作権について

日本機械設計工業会様に著作権などの点で
ご相談させていただいた結果、
機械設計技術者試験の過去問題をベースに、
問題内の数値等を少し変えさせていただいた
類似のオリジナルな問題にしています。
過去問題そのままを掲載はしていません。

科目名称について

科目の名称は過去と現在とで多少違いが
ございますが、内容は概ね違いありません。
私のブログ内では過去の名称のままで
記載させていただくことをご了承ください。

まとめ