機械設計技術者試験の科目の一つである、
熱工学の中の、
各種用語(熱工学)についての、
オリジナル勉強資料を公開いたします。
機械設計技術者試験合格を目指される方の
お役に立てればと思っております。
機械設計技術者試験 3級
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各種用語(熱工学)
穴埋め問題の類似問題です。
太線・赤太線の部分を語句郡の
中から選択する出題内容です。
スキマ時間等で繰り返し読んで
覚えてもらえたらと思います。
次の文章は、各種用語(熱工学)について
述べたものである。
空欄に適切な語句を下記から選択せよ。
(空欄部は太字・赤太字と仮定します。)
①熱と仕事に関するエネルギー保存の法則は
熱力学の第一法則である。
同じ系では、系の内部エネルギーと、
外部への絶対仕事との和になることを
表している。
②系に加えた熱量を全て仕事に変換すること
が不可能であることを表しているのは、
熱力学の第二法則である。
③可逆断熱変化は等エントロピ変化である
とも言われる。
それは断熱変化では dQ = 0 であり、
になるからである。
④不可逆変化におけるエントロピ変化は、
のように表すことができる。
⑤開いた系では、
体積と圧力の微小変化の積 VdP は、
工業仕事である。
⑥カルノーサイクルの熱効率 η は、
で表示される。
⑦自然界においては、熱が低温のところから
高温のところへ移動することはない。
しかし、エネルギーを用いて、
熱力学サイクルを行うと可能である。
⑧熱量 Q [KJ] =
質量 m [kg] × 比熱 c [KJ/(kg・K)] ×
温度変化 t(Q₁-Q₂) [K]
= 電力 W [kw] × 時間 t [s]
熱量 Q [kcal] =
質量 m [kg] × 比熱 c [KJ/(kg・K)] ×
温度変化 t(Q₁-Q₂) [K] × 4.18 [KJ]
⑨熱容量 C [KJ/K] =
質量 m [kg] × 比熱 c [KJ/(kg・K)]
物体の温度を 1 [K] 上昇させるのに
必要な熱量。
⑩比熱 c [KJ/(kg・K)]
= 1 [kg] の物質の温度を、
1 [K] 上昇させるのに必要な熱量。
= 1 [kcal]
= 4.18 [KJ] ( 1 [kcal] の熱量に
相当する仕事量)
↑
鉄は0.44 [KJ] なので
温度が上がりやすい。
⑪動力 P [kw] = 1 [KJ/h]
⑫絶対温度 T [K] = t [℃] + 273
絶対零度 0 [K] = -273 [℃]
セルシウス温度 [℃]
= 摂氏 = セ氏温度
1気圧のもとで
氷がとける温度を 0 [℃]、
水が沸騰する温度を 100 [℃]、
と定めた温度
絶対温度 [K]
原子・分子の熱運動が
ほとんどなくなる温度を 0 [K]
と定めた温度
物理学では物質を構成する
分子や原子の熱運動や、
エネルギーを考えることから、
絶対温度の考え方を使う場合が
多いです。
ちなみに、
華氏 [℉] = カ氏温度
1気圧のもとで
氷がとける温度を 32 [℃]、
水が沸騰する温度を 212 [℃]、
と定めた温度
アメリカで一般的に使用される。
35 [℉] = 1 [℃]
F = (9/5) C + 32
も余談として。
パソコン閲覧用資料(印刷用)
各種用語(熱工学)
私が過去に受験勉強した資料で
不足たくさんあると思います。
そこはご容赦いただければと。
それと、クセ字もすみません。
クセが強すぎて一部の同僚には
「シマ字」と言われてました。
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注意事項・お知らせ
著作権について
日本機械設計工業会様に著作権などの点で
ご相談させていただいた結果、
機械設計技術者試験の過去問題をベースに、
問題内の数値等を少し変えさせていただいた
類似のオリジナルな問題にしています。
過去問題そのままを掲載はしていません。
科目名称について
科目の名称は過去と現在とで多少違いが
ございますが、内容は概ね違いありません。
私のブログ内では過去の名称のままで
記載させていただくことをご了承ください。
まとめ
機械設計技術者試験は
とても難しい試験です。
試験合格のため以外にも、
日々の設計業務のためにも、
勉強することに意味ありです。
是非とも挑戦して欲しいです。
頑張ってくださいね!
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。